寺地です。
いやー・・・まいりました。
今年もケモノの被害が多くなっています。
「ケモノの被害ってなに?」
と、思われると思いますが、当店でもすでに今月に入ってから何台も被害車両が入庫されています。
①ウォッシャーホースを根元からかじられたケース
ウォッシャータンクの裏のホースをかじられてしまった車両です。
こうなると、ウォッシャー液を入れてもタンク下から漏れてしまうので、ウォッシャーが使えません。
ホースを新しいものに交換する必要がありますが、場所によってはモーターと同時交換となります。
非常に高額となる修理となります(モーター交換も入るので15,000円くらいします)
②インシュレーターをカジられたケース
まだ軽傷に見えますが、インシュレータをカジっているということは、エンジンルームに侵入したとみるべきです。
こうなると、インシュレータ以外の部品をカジる可能性があるので、この段階で侵入防止対策をする必要があります。
③侵入の痕跡が見えるケース
僅かな痕跡ですが、うちのメカニックは見逃しませんでした。
ホースの上に、足跡や擦った跡が見受けられます。
こちらも侵入されたケースとなりますので、今のうちに侵入防止対策を取る必要があります。
④フードインシュレーターをカジられたケース
ここまで来ると、すでに「巣」として認定されている可能性が高いです。
巣作りの為か、爪を研ぐ為か、インシュレータが格好の材料となるようです。
すでに侵入され、巣として活用されてしまっている可能性が高いです。
⑤ウォッシャーホース(2例目)をかじられたケース
ウォッシャーホースの2例目となりますが、一番多いケースです。
エンジンルームから見えているホースで一番被害が多くカジられます。
これも穴が開いてしまっており、ウォッシャータンクに水があれど、水圧がそこで逃げてしまうのでいつものウォッシャーよりも力が弱い噴射となってしまいます。
こちらも実害が出ているので、対策が必須です。
⑥エンジンの大事な配線をかじられたケース
車両を治す我々としても一番腹が立つケースです。
朝、エンジンをかけようと思ったらかからない。
もしくは、チェックエンジンのマークが点灯する。
エンジンルームの配線をカジられたケースです。
断線された箇所を特定するのに、非常に時間がかかるケースとなるうえ、修理金額が高額となります。
エンジンルームの配線はすべて「ハーネス」と呼ばれ、一本一本ではなく、まとめたものとなります。
場所によってはとんでもない修理代となるケースもあります。
⑥灯火類の配線をかじられたケース
新型車両でも、容赦なくケモノは襲います。
LEDアクセサリーライナーがつかなくなったケースですが、本体ではなく配線でした。
こんなところに入り込まないでよ・・・と思うのですが、ニンゲンの考え方は通用しないようです。
対策としては、獣害用のスプレーなどを駐車場に吹き付けるなど、近寄らないようにするしかありません。
エンジンルームは熱気を逃がすため、完全に密閉することは不可能です。
皆様も一度、ボンネットを開けてみてください。
寺地が一番びっくりしたのは・・・・
「柿」と「食パン」と「小鳥」が置いてありました・・・・。
猫が入り込んでしまうケースもあるとのこと、ボンネットの中は、たまに開けてみてくださいね。